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2007年 11月 01日
ただ、この猫達は決して不幸だという訳ではないのだろう。 確かに、家猫のような暖かい場所や食事は無い。 けれど、ココは・・・彼ら猫が本来の生き方を出来る場所なのだ。 痩せて、目ヤニを付けたこの雄猫も尾を得意げにピンと上げ誇らしげに生きている。 自由に彼方此方を駆け回り、虫や小動物を捕らえながら彼ら自身の力で。 人に飼われることを『猫の幸せ』と考えるならば、彼らは不幸で可哀想な猫なのだろう。 ただ、私には彼らを見ていると、猫にとっての幸せがそれだけだとは思えないのだ・・・ 飼い猫には飼い猫の幸せがあるように、野良猫にも彼らなりの幸せや喜びがきっとあるのではないか? そんなことを、私は彼等の生き方を見るうちに感じはじめている。 この猫は、子供達がくれた小さな一欠片のパンを子供達に感謝の眼差しを向け食べていた。 コイツが食べたのは、この一欠片だけ。 器に入れられたものには、手をつけず子猫の様子を確認して去って行った。 私をこの場所へ連れて来た猫も、他の猫達も・・・ 彼らも、お腹は空いているだろうにキャットフードやミルクは子猫達の為に残してさっていく。 さも、当然のことのように・・・ そう、ここに住む猫達はそうして生きて来た。 この写真の子には、この場所で去年会っている。 昨日、アップした子猫達のように・・・か弱い存在。 そんな、子猫も一人前の野良猫になり、今では小さな命を見守っている。 自分がそうされたように・・・ そう、君達は僕達の良く知っている猫とは違うんだよね。 厳しさに負けない優しさと、力強い野生の逞しさを持った猫。 子猫達の何匹かは、誰かのもとで幸せを手に入れるのかもしれない。 飼い猫として。 それは、猫達にとってきっと幸運なこと・・・ ただ、ここに残る子猫達も・・・きっと違う幸せを手に入れるのだろう。 ----- 野良猫編、終。 All Photo PENTAX K10D + TAMRON AF18-250/3.5-6.3 DiII A18P
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| 2007-11-01 21:32
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